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予約システムの費用

LINE公式アカウントに予約を乗せる、分かれ道の判断軸

LINE公式アカウントは作っただけでは通数がほとんど動きません。分かれ道は予約のやり取りを自動で往復させたいかどうか。通数の数え方と3つの問いで判断軸を示します。

LINE公式アカウントを作ろうと調べると、必ずこの分かれ道に着きます。アカウントだけ作るか、予約の仕組みまで乗せるか。分かれ道は、予約のやり取りを自動で往復させたいかどうかです。

料金の分かれ道ではありません。無料プランで送れるメッセージは、月200通までです。予約を乗せても、販促の配信(お知らせやクーポンの一斉送信)をしなければ、この200通に収まります。前日のリマインドを送る設定なら月66件、送らない設定なら月100件ぶんです。

この記事では、作っただけで起きることと、予約を乗せると変わることを通数で確かめます。最後に、自分のお店がどちら側かを決める3つの問いを渡します。

アカウントを作っただけでは、通数はほとんど動きません

アカウントを作っただけの状態で使えるのは、友だち追加のときのあいさつと、お客さまと手で打ち合う1対1のチャットの2つです。

数えられるのは、店側からの一斉配信と、予約システムなどの自動通知です。1人に送れば1通、100人に送れば100通と数えます。手で打つチャットと自動応答、あいさつは、何回続いてもノーカウントです。

つまりアカウントだけなら、利用料はずっと0円のままです。ただし、予約はまだこの上に乗っていません。チャットで申込が届いたら、空きを確かめて、返事を打って、台帳に書き写す。この往復はすべて、人の手の仕事として残ります。

通数が動かないことと、仕事がないことは、別の話です。

分かれ道は、予約の往復を自動にしたいかどうか

迷いは「お金がかかるかどうか」の形をしていることが多いです。でも実際に分かれるのは、お金より先に、往復の手間です。

予約を乗せると、こうなります。お客さまがLINEから予約を申し込むと、店主に知らせが届きます。店主が承認すると、お客さまに確定の連絡が届きます。この往復が、手を動かさずに回ります。

乗せなければ、同じ往復を営業の合間に手で打つことになります。どちらの道でも予約は受けられます。

アカウントだけの場合と予約を乗せた場合の比較図。アカウントだけでは申込のチャット・空きの確認と返事・台帳への書き写しまで往復がすべて人の手に残り、予約を乗せると店主への申込の知らせ1通とお客さまへの確定の連絡1通の往復が自動で回る
同じ申込でも、アカウントだけなら往復は人の手のまま、予約を乗せると自動で回ります。リマインドを送る設定なら、前日にもう1通増えて1件3通です(2026年8月2日確認の仕組みを基に作成)。

予約を乗せると、動く通数は1件2〜3通です

予約1件で動く自動通知は、基本2通です。申込のとき、店主への知らせが1通。承認のとき、お客さまへの確定連絡が1通。前日のリマインド(予約確認の連絡)を送る設定にすると、もう1通増えて3通です。

月200通をこの通数で割ってみます。1件3通(リマインドを送る設定)なら月66件ぶん、1件2通なら月100件ぶんです。販促の配信をしなければ、ここまでは無料プランのまま受けられます。

配信を始めると、計算が変わります。配信は1回で友だちの人数ぶん減ります。友だち100人のお店なら、1回の配信だけで100通です。

実際の数字を1つ挙げます。友だち100人・予約が月30件ほどの実店舗で、自動通知は月60通前後です。月200通の3分の1ほどで、利用料は0円です。

お断りした申込も、申込の知らせとお断りの自動連絡で合計2通です。承認したあとにキャンセルの連絡を送ると、そこで1通増えます。

なお、予約1件で使う通数は仕組みによって違います。導入前に確認しておくと、この計算が自分のお店でもできます。

無料プランの月200通を予約の自動通知だけに使った場合の件数比較。リマインドを送る設定なら1件3通で月66件ぶん、送らない設定なら1件2通で月100件ぶん。どちらも利用料は0円のまま
販促の配信をしなければ、月66〜100件の予約が無料の200通に収まります。予約1件で使う通数は仕組みによって違うため、1件2〜3通の仕組みを例に計算しています(2026年8月2日確認)。

自分のお店はどちら側か、3つの問いで分かれます

次の3つを、いまのお店に当ててみてください。

  • 予約は、月に何件あるか
  • 申込が届くのは、手が離せない時間帯か
  • 返事の速さを、お客さまに求められているか

申込が仕込みや接客の最中に届くお店は、返事がどうしても遅れます。返事が翌日になると流れてしまう予約なら、自動の往復が効きます。

アカウントだけで十分なお店予約を乗せる価値があるお店
予約が月に数件しかない予約の件数が積み重なってきた
電話とチャットの返事で回っている仕込みや接客で、返事をすぐ打てない
常連中心で、返事を待ってもらえる返事の遅れで予約が流れたことがある

左の列に当てはまるお店に、急いで乗せる理由はありません。アカウントだけ作って、0円のチャットを使い切るのが正解です。乗せる判断は、予約が増えて手が回らなくなってから、で間に合います。

すでにアカウントを作って、放置しているお店も立ち位置は同じです。チャットとあいさつだけなら費用がかからないので、再開に元手は要りません。そのうえで右の列に心当たりが増えてきたら、予約を乗せる番です。

判断軸のまとめ

  • アカウントだけなら通数はほとんど動かず、利用料は0円のままです
  • そのかわり、予約の往復は人が手で打つ仕事として残ります
  • 予約を乗せると1件2通、前日のリマインドを送る設定なら3通です
  • 販促の配信をしなければ、月66〜100件の予約が無料の200通に収まります
  • 分かれ道は費用ではなく、往復を自動にしたいかどうかです

迷ったまま止まっているのが、いちばんもったいない選択です。アカウント自体は0円で作れます。分かれ道には、作ってからでも立てます。

出典