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予約システムの導入

初期費用30,000円のLINE予約、導入の実例を全部見せます

新潟の実店舗にLINE予約を導入したときの実例です。店主の要望の言葉が、どう設定になって動き出したか。初期導入費30,000円(税込)で何をするのか、やらないと決めたことまで全部見せます。

「2人だったら入れるけど、5人は入れません、ということが全然ある」

新潟の実店舗にLINE予約を入れたとき、店主さんが打ち合わせで最初に出した要望です。ITの用語はひとつも出てきません。出てくるのは、席とテーブルの話です。

初期導入費30,000円(税込)の中身は、こうしたお店の決め事を聞いて、そのとおりに動く形にして、予約が乗ったLINE公式アカウントごとお渡しするまでの作業です。この記事では、その導入がどう進んだかを、要望の言葉から順番に見せます。

導入前にあったのは「LINEで予約を受けたい」だけ

このお店は、夜にお酒を出す17席のお店です。4人掛けが2卓、2人掛けが2卓、カウンターが5席。電話はあえて置いていません。予約はインスタのDMで受けて、手帳に書いて管理していました。

店主さんの希望は「LINEで予約を受けられるようにしたい」。それだけでした。予約システムの機能一覧を眺めて比べたわけではありません。

導入の打ち合わせは、ビデオ通話で約1時間。つなぐところはこちらで段取りして、実際に動く予約画面を一緒に触りながら進めました。

画面を見ながら、お店のルールを決めていく

最初に出たのが、冒頭の人数の話です。同じ日でも、2人なら入れて5人では入れないことがあります。そこで予約画面は、人数を変えると、その人数で入れる時間だけが選べる表示にしました。

LINE予約の人数と時間の選択画面。人数を選ぶと、時間枠ごとに予約可の表示が出る
お客さま側の画面。人数と時間はひとつの画面で、入れる時間だけが選べます(表示例)。

オンラインで受けるのは4名まで、と店主さんが決めました。大人数の予約を断りたいのではなく、顔の見えるお客さまに限りたいからです。予約画面には「5名様以上のご利用はリピーター様限定」と一言添えて、LINE公式アカウントで直接相談してもらう形にしました。この案内の文言は、管理画面からお店の言葉で書き換えられます。

管理画面の予約設定。オンライン人数上限4名まで、当日予約の締切時刻14時、お客さまに見える文面の編集欄が並ぶ
管理画面の予約設定。「4名まで」「当日は14時まで」が、そのまま設定になっています。

この調子で、お店のルールが1時間のうちに次々と決まりました。

お店の決め事店主さんの言葉
1組の滞在は2時間半で計算する「みんな3時間とかいるから、満席時は2時間半にしてる」
当日予約は14時まで受ける「仕込みし始めちゃうと、もうスマホ開かないから」
14時以降は直接メッセージで「1、2名ならだいたい入れるので、フラッと来てもらえたら嬉しい」

毎月Wordで手作りしていた営業日のカレンダー。あの中身を、店主さんだけが開ける管理画面の「営業予定」にも登録するようになりました。スマホでもiPadでも使えます。よくある週のパターンをまとめて当てて、変わる日だけ直すやり方です。

管理画面の営業予定カレンダー。テンプレ一括適用ボタンがあり、営業日と休みが月表示で並ぶ
営業予定の画面。ここで決めた日だけが、お客さま側の予約カレンダーに出ます。

予約は、店主さんが見てから確定します

予約が入っても、そのまま確定にはしません。店主さんのLINEに通知が届き、内容を見て承認すると、お客さまに確定の連絡が返ります。承認した予約は、Googleカレンダーにも入ります。

承認待ちの予約カード。日時、人数、申し送りが表示されている
予約は「承認待ち」で店主さんに届きます(表示例)。

この仕組みを見た店主さんの反応は「私が見てオッケーして、ってことね。それめっちゃ助かる」でした。受けられないかもしれない予約を、機械に先に確定させない。この安心感は、接客のあるお店ほど効きます。

承認後にお客さまへ届くLINEの確定通知。予約が完了しました、予約内容と、当日はお気をつけてお越しくださいませ、の一言が店のアイコンつきで届いている
承認されると、お客さまに確定の連絡が届きます(実際の通知)。

電話やDMで受けた予約も、管理画面から手で入れられます。LINEの予約と同じカレンダーに並ぶので、台帳が二つになりません。

やらないと決めたことも、あります

機能を足す話ばかりではありませんでした。

前日のリマインド通知は、付けていません。うっかり忘れを減らす定番の機能ですが、店主さんの判断は「飲み屋だし、忘れなくね?」。たしかに、と外しました。

アルバイトのシフト管理との連携は「贅沢を言えばって感じ。5〜6人だから手帳でやれてる」で見送りました。QRコードで注文できる仕組みの話には「みんながそれやってるからね。やらないことが味になるんですよ」。

導入は、機能を増やす作業ではありません。そのお店に要る形だけを残す作業です。

使い始めてから、要望はまだ出てきます

運用が始まってからも、店主さんの要望はLINEで届きます。予約フォームの自由記入欄は、店主さんの発案で「ご要望・ご質問」という名前に変えました。そのほうがお店っぽいから、だそうです。Googleカレンダーに入る予定の名前も、「3名 ◯◯様」と人数が先に出る形にしました。

お名前と電話番号とご要望の入力画面。ご要望・ご質問の欄にパーティーセットをお願いしたいです、と入力されている
「ご要望・ご質問」の欄。名前の言い回しまで、店主さんの発案です(表示例)。
Googleカレンダーの予定一覧。2名鈴木美咲様、3名田中一郎様のように人数が先頭に表示されている
Googleカレンダーには人数が先に入ります(表示例)。仕込みの見当が一目でつきます。

そして2ヶ月目、はじめて満席の日ができました。店主さんからのLINEは「満席の日の予約を、手動でピンポイントで締め切りにする機能が欲しい」。席の数の上では空きが残っている日でも、テーブルの組みあわせ次第では、もう通せないことがあるからです。

いまは管理画面から、その日のオンライン受付を止められます。止めている間にお客さまへ見せる文言も、「この日は満席です」「都合によりお席少なめでの営業です」のように、店主さんがその都度書けます。断り文まで、お店の言葉にできます。

管理画面の営業予定。受付停止中の表示と、お客さまに表示中の文面、文面を編集と受付を再開のボタン
満席になった日の営業予定。「受付停止中」にして、見せる文面もここで書けます(実際の画面)。
受付停止中にお客さまが見る画面。満席の断りと、別の日の案内が店の言葉で表示されている
お客さま側に出る断りの画面。次に来てほしい日の案内まで、店主さんの言葉です(実際の画面)。

こうした、どのお店でも使える改善は、当社の判断で、月額の範囲の共通機能として取り込んでいます。特定のお店だけの大きな作り込みは、追加開発(1時間5,000円・税込)になります。内容と時間の見積もりを先に出して、了承をもらってから作ります。

お客さまの反応と、その後の数字

導入からひと月ほどで、店主さん経由でお客さまの声が届きました。「LINEができて予約しやすくなったね」。

予約でつながったお客さまは、そのままお店のLINEの友だちになります。営業日のお知らせやクーポンを、お店の名前で直接届けられる接点が残ります。

店主からの配信メッセージ。手作りの7月の営業日カレンダーとイベントの案内が届いている
店主さん手作りの月替わりカレンダーも、配信でそのまま届きます。

数字も出ています。このお店の2026年7月の予約は、29組68人でした。もしこの29組をグルメサイト経由で受けていたら手数料がいくらだったか、別の記事で換算しています。

食べログとホットペッパーグルメ、両方の単価で計算しています。換算の記事を読む →

初期費用30,000円で、ここまでやります

ここまでの一連の作業が、初期導入費30,000円(税込)の中身です。

  • LINE公式アカウントの作成と基本設定
  • 予約システムの導入と、LINEへの組み込み
  • 営業日・予約枠・受付ルールの設定の作り込み(この記事で見せた部分)
  • Googleカレンダーとの連携
  • リッチメニュー(トーク画面の下に出る予約ボタンなどのメニュー)とあいさつ文の設定
  • 店主さんへの操作レクチャー

予約システムが乗ったLINE公式アカウントを、動く状態でお渡しします。LINE公式アカウント側の設定に詳しくなくても、ビデオ通話がはじめてでも大丈夫です。つなぐところから段取りします。

お店のLINE公式アカウントのトーク画面。下部に予約すると予約確認のリッチメニューが表示されている
リッチメニューは、トーク画面の下のこの予約ボタンの部分のことです。

お支払いは、導入の完成を確認してもらってからです。月額は1,980円(税込)で、システムを動かし続ける費用と、月30分までのサポートが含まれます。30分を超える相談や作業は、先ほどの追加開発と同じく、見積もりを出してから1時間5,000円(税込)です。

LINE公式アカウントも予約のアカウントも、お店の名義で作ります。使うのをやめても、友だちと予約のデータはお店に残ります。

※当社の料金はすべて税込です。LINE公式アカウント自体の料金は含みません。無料プランがあり、このお店も無料の範囲で使っています。

向かないお店もあります。この仕組みは、新規のお客さまを連れてくる予約サイトではありません。このお店も、集客はインスタと店頭が担っています。新規の集客をグルメサイトに頼りたいお店には向きません。予約がまだ月に数組で、電話とDMで困っていないお店も、急ぐ必要はありません。予約の管理が重くなってきたときが、替えどきです。

まとめ

  • 導入で決めたのは、席・時間・断り方といったお店のルールでした
  • 要望は「人数を先に」「4名まで」「14時まで」のような、ふだんの言葉のままで大丈夫です
  • リマインドなし・QR注文なしのように、足さない判断も導入のうちです
  • 使い始めてからの要望にも、受付停止ボタンのように受け皿があります
  • 初期導入費30,000円(税込)はこの一連の作業の対価で、支払いは完成の確認後です

あなたのお店なら、どんなルールになるでしょうか。

出典